新菱冷熱、HoloLensを利用する気流シミュレーション「CFD」可視化システムを開発


新菱冷熱工業は、数値流体解析による気流シミュレーション「CFD」の結果をHoloLensによって可視化するシステムをソフトウェアクレイドルと共同開発したと発表しました。実際の室内空間に、気流シミュレーション結果を重ねて確認できます。

新菱冷熱工業が20年以上かけて実用化に取り組んできたCFD技術は、現在では顧客向けの設計提案をはじめ、既存の施設における温熱環境などの課題抽出や改善案の検討などさまざまな場面で活用されています。しかし、CFDの結果を、顧客らに向けて、わかりやすく、かつ提案したいイメージ通りに伝えるためには、複雑な結果を見やすくまとめる必要不可欠で、報告書の作成やプレゼンテーションにおいて非常に多くの労力と工夫が必要です。

これらの課題を解決するため、より効率的に提案・課題抽出が可能な手法として、AR/VR/MRなどの可視化技術に着目しています。その中で、実際の空間に仮想空間を融合できるMR技術を活かし、ウェアラブル端末単独で稼働し機動性が高いHoloLens向けのシステムを、ソフトウェアクレイドルと共同で開発しました。CFDをHoloLensにて使用する例は国内初となります。

HoloLensを用いたCFD可視化手法開発の第1弾として、つくば市にある新菱冷熱工業の中央研究所内の施設において、制気口から吹き出す気流の可視化を実現しました。これにより、CFD気流解析による空気の流れを、実際の室内空間で視覚として確認でき、より効率的で正確な解析結果を、顧客と共有することが可能となります。

このシステムは、外部パソコンへの接続が不要なため、HoloLensを装着したまま室内空間を自由に動き回り、任意のポイントの気流を確認できます。また、データやデバイスの持ち運びも容易なため、CFDの解析結果があれば、あらゆる場所でCFDの可視化が可能です。また、CFDの結果をMR用に作りこむ手間がないため、一般的なCFD技術者であれば誰もが使うことができる活用しやすいシステムとなっています。
今後は、システムの特長である「視覚化」の機能をさらに進展させるため、MR技術の機能強化をソフトウェアクレイドルと共同でさらに進めていきます。施工前に完成形を「見える化」する提案ツールのひとつとして、3Dモデル施工図やCFD解析と併せて、HoloLensを使った仮想体験の提案体制を整える計画であるとのことです。

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